医師求人にはチェックしないといけないポイントがあります。
転職先の経営方針や給与、待遇、福利厚生などの確認事項について詳しく紹介します。

医師求人のチェックポイント

目次

転職先の経営方針と勤務内容を把握する

転職先の経営方針と勤務内容を把握する

医師の求人で確認しておきたいこととして、その病院の経営方針と勤務内容があります。経営方針は、医局の場合は科目や病床数などの体制の変更があると、自分で描いたキャリアプランから外れてしまったり実現ができなくなってしまうので、体制変更の予定がないかしっかり確認しておきましょう。民間施設の場合は、院長の専門科目が施設の方向性に影響しています。しっかりと院長との信頼関係を築けるかがポイントです。そのクリニックの経営状態について気になる場合は、確認する方法もあるがエージェントに相談する方が現実的です。

また、勤務内容、勤務日数と勤務時間、当直、残業や休日出勤の頻度など、実態をしっかりと確認しなくてはなりません。例えば、当直はしないという条件で入職したものの、他の医師のほとんどが当直をしているといったケースもあります。他の医師の現状を知っておかないと、当直だけでなく残業も断りにくいといったことになってしまい、満足できる転職から遠ざかってしまいます。なかなか実態の把握が難しいので、ここでもエージェントに内部の情報を持ってきてもらうことが得策です。

給与・待遇・福利厚生を確認する

給与・待遇・福利厚生を確認する

求人で確認しておきたいこととして、誰もが給与・待遇・福利厚生を知りたいと思うでしょう。しかし、求人情報の給与については一定の幅で記載されていることが多く、自分は経験やスキルがあるので一番高い額が適用されると考えがちですが、経験やスキル、勤務・当直日数などに応じて決められることを理解しておかなければいけません。収入は諸手当によっても大きく左右され、学会参加について費用が補助されるか、出勤や有給扱いになるかなどを確認しましょう。もちろん、健康保険、年金保険など、社会保険は完備されていることはあたり前ですが、まれに雇用保険非加入の医療施設があるため注意が必要です。今までと見比べながら、しっかりとチェックをしましょう。

待遇や詳細の情報が曖昧だったり、口約束だったりすると、言った言わないの揉め合いになってしまいますので、この項目に関しては慎重さが求められます。特に給与や諸手当については、もっと情報収集すれば良かったと入職後に後悔しても手遅れです。転職エージェントでは、面接で職務内容や給与、待遇、勤務条件について交渉がまとまり、双方の合意がとれたら、速やかに条件内容を書面化してくれます。

人員と体制については?

人員と体制については?

入職したら、自身がどのような立場になるかを知るためにも、担当する科の医師の人数やキャリアなどを確認し働きやすいかをイメージしましょう。人員と体制は、自分の立ち位置を左右する重要なポイントです。もし、大勢を占める派閥があった場合、手術の手技や治療方法が限られ、これまで築いた経験やスキルが活かしきれないといった問題に直面することがあるので要注意です。また、担当する科に医局とのつながりがないと、人員の風通しが悪く医師不足が深刻化しているとも予想され、日々の仕事に追われる可能性があります。

実際、症例を積んでいたベテラン医師がすでに退職している、手術件数自体は多いが執刀医は部長のみなど、自身が入職しても症例が積めるかどうかは不透明なこともあります。ホームページで公開されている手術件数については、情報が更新されずデータが古いこともよくあるため、あまり意味がありません。やはり、求人票や公開情報だけでは分からないことについては、エージェントに確認を依頼することがより効果的です。