医師の転職は、個人情報のかたまりです。
しっかりとした個人情報の管理を行っているエージェントを見つける方法について詳しく解説します。

個人情報の取り扱いをきちんとしている

目次

医師にとっての個人情報の重要性

医師にとっての個人情報の重要性

医師の世界は、医療機関が限られているので非常に狭いものです。少しでも個人情報が流出すると、その口コミは連鎖的に広まる可能性があります。転職を考える医師にとっては、個人情報の管理が一番気になるところでしょう。もし、勤務先に転職活動をしていることを知られてしまったら大変です。冷ややかな目で見られたり、立場が危うくなったりします。さらに、結局転職先が見つからなかったとなれば、恥をかくこともあります。不安な方は、匿名でご相談できるエージェントがありますが、医療機関との調整段階になると、本名と経歴を伝えることは避けられません。企業間の問題になってくるので、エージェントを介した方が個人情報は守られます。

特に、個人的なつながりを利用して転職を試みようとした場合には、分野が同じ医師同士はある程度のつながりが必ずありますので、あなたの能力などについて探りを入れてくることがあります。この時点で転職を試みていることが今の職場に知られてしまい、気まずい思いをすることがあるかもしれません。

エージェントに厚生労働省の許可があるか確認しよう

エージェントに厚生労働省の許可があるか確認しよう

転職エージェントは、厚生労働省の許可を得た紹介会社であるかどうかを確認しましょう。民間企業が職業紹介事業を行うには厚生労働省の許可が必要です。許可を得た民間企業は、職業安定法に基づく法規制を守る義務があります。職業安定法には、条件の明示や個人情報の保護、医療機関から受け取る手数料についての条項が含まれ、個人情報の保護をはじめ、必要な安全措置を取ることが求められています。厚生労働省の認可を受けていることは、個人情報保護の最低限の措置を取っていることの証です。

また、もう1つ注意しておくべき点があります。医師という職業の専門性から、特定される割合が高いということです。エージェントは多くの場合、医療機関に医師を紹介する際、匿名でのプロフィール提出します。しかし、住所や保有している専門資格、手技などを掛け合わせていくと、特定できてしまう可能性があります。専門医の希少性があることをよく理解し、医師の履歴書をどのように伝えれば個人特定にならないか理解したエージェントを見極めることが大切です。

社会ルールとしての個人情報管理

社会ルールとしての個人情報管理

一企業としてどのような個人情報のルールを設けているかによって、流出リスクは大きく変わります。例えば、オフィスに入るためのセキュリティカードなどの機能面の充実、医師などの個人情報が保存されたパソコンの扱い、個人情報が記載された書類の管理方法、メール送信時のルール設定で誤配信を防ぐ対策があるのか。オフィス空間をセキュリティ重要度に合わせて区切ったり、定期的に研修をしているのか。

これらを達成していることを示す指標として、日本情報経済推進協会が設定しているプライバシーマークの認定を取得している企業があります。ネット上では判断しにくいですが、よほど小さい企業でなければルールとしての個人情報管理は徹底しています。