転職支援サービスはなぜ無料なのでしょうか。
このページでは、転職支援サービスを利用する場合と自力で探す場合のリスクについて紹介します。

転職支援が無料の理由と自分で転職活動するデメリット

目次

紹介手数料で利益を生むシステム

紹介手数料で利益を生むシステム

医師と医療機関の転職が成立すると、医療機関はエージェントに紹介手数料を支払う成功報酬型のビジネスモデルを採用しています。医療機関からの手数料によってこの転職事業が成り立っているので、医師は無料でサービスを利用できるのです。そこでエージェントは、医師と医療機関の間に立ち、双方の希望条件をすり合わせ、転職がうまくいくようにサポートしてくれるのです。

エージェントを通じたマッチングは、ミスマッチが生じにくく、医師や医療機関にとってもメリットの大きな転職方法とされています。しかし、入職した医師が短期間で辞めてしまった場合、エージェントは手数料の全額もしくは一部を返還しなければならないというのが一般的です。したがって、医師が入職して終わりではなく、その後の定着が何よりも重要視されています。そのため、入職後のサポートが充実していたり、ましてや強引に転職を勧め無理やりにマッチングさせることはめったにありません。これは、紹介会社にとっても大きなリスクが伴ってしまうためです。

無料でサービスを受けるなら実績豊富で規模が大きいエージェントが良い

無料でサービスを受けるなら実績豊富で規模が大きいエージェントが良い

仮に医師が途中で転職を辞めてしまった場合、エージェントはタダ働きになってしまうということがあります。もし優秀なエージェント選びに失敗したら、とにかく成約が欲しいばかりに無理やりにでも転職をさせようとする人に当たってしまうこともあります。辞めると何度言っても聞いてくれなかったり、メリットばかりを強調するようなエージェントには注意しましょう。

転職のパートナーは、何人かに実際に会ってからしっかりと選ぶようにしてください。特に限られたビジネスチャンスを何としてでもものにしようと、エージェントも転職ありきで話を進めてしまいがちという声も聞ききます。比較的規模の大きな会社のエージェントの方が、無理やりに転職を勧めるキャリアコンサルタントは少ないようです。会社の業績も多少のゆとりがあり、登録医師も多いエージェントの方が、長期的な視点に立ってキャリア相談に応じてくれる印象があるようです。

入職の際は雇用契約書を必ず交わす!

入職の際は雇用契約書を必ず交わす!

転職支援を受けずに自力で転職活動を行う場合はリスクがあります。転職は、最終的に正式に雇用契約を交わさなければ意味がありません。人脈や紹介を用いて転職する際のリスクは、口約束です。面接では、当直はしなくていい、土日勤務はない、ボーナスを支給するといった話があったとしても、入職時に書面で取り交わしていなければ無効と思ってください。

医師1人で転職活動を行った場合にこの傾向が強く、医療機関の経営状況などによっては後からやっぱり当直もある、やっぱり土日出てほしい、ボーナスは支払えないなどという話になることがあります。最初のうちは理想的な職場だったが、しばらくすると怪しくなってきたと感じても手遅れです。エージェントを介して転職した場合は、エージェントが勤務条件について雇用契約書を作成するため、こうしたリスクは少なくなります。もし入職前に約束していた条件が守られなかったら、雇用契約書で医療機関側に改善を求めることが可能です。 話が違うことにならないためにも、書面で条件を残せないかなどは確認しておいた方が良いでしょう。